無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

グリード化を解いて人間の姿のまま逃げる俺とそれを追う女に、無茶苦茶な警官。


途中、女が転びそうになり銃弾が女の頬を掠めると次々と腕や肩を掠めていく。


警官たちの様子がおかしい───俺はあることに気付いて一瞬の隙を見ると女を路地裏へ連れ込んだ。


真横を駆けていく警官たちに息を潜めていると女が声をかけてきた。


『貴方、どうして‥‥っ』


「彼奴ら、お前を利用して俺を仕留めるつもりだ」


そう。奴らの狙いは俺、それを利用して女もろとも俺を殺しにかかっていた。

それに気付いた俺は何故だか苛立ちを覚え、次の瞬間には女の手を掴んでいた。


『そんな…、私、利用されていたんですか‥‥っ』


あの女の頬からうっすらと流れる健全な血に、俺の中の欲望が疼き始めていた…。