仮面な人たちの恋愛夢小説
第5章 恋人はJOKER(剣BL)
「始‥っあう…っ」
「剣崎ぃ…っ」
同時に絶頂を迎えた二人。
月のほのかな明かりに照らされた二人は、静かに息をつく。
不意に、一真に寄りかかる始がいう。
「後で覚えてろ剣崎‥」
「ああ。望むところだ」
笑い合う二人。
─翌朝。一真の隣に始がいない。
一真はため息をつく。
きっとアイツのことだから、俺に迷惑をかけないようにと姿を消したのだと一真は思う。
朝食を軽く済ませた一真はある場所へと向かった。
「こんにちは。アイツいる?」
『始さんなら下だよ。何か用?』
「ちょっとね‥」
一真が向かったのは喫茶店“ハカランダ”。
ハカランダは始の居候先だ。
一真を呼び止めたハカランダ店長の娘・天音の頭を軽く撫でてやると、一真は地下へと脚を向けた。
「始…!‥‥始」
「どうした剣崎。随分抜けた顔をしているな」
一真の目の前には何やら作業をしている青年の姿の始がいた。
一真は驚いて始の呼び掛けに答えられなかった。
「残念だったな、女の俺じゃなくて」
「いつ戻ったんだよ」
「昨日、剣崎が寝た後だ」
「どうして教えてくれなかったんだ」
「再会したときのお前のマヌケな顔が見たかったからだ」
始が如何にも意地悪そうなことをいい並べながら、苦笑いに近い笑いを浮かべる。
「何だよそれ。もしかしてそれがお前の仕返しか?」
「そうだ。だがそれだけではない」
「何?」
不意に始が一真を壁に追い詰めて耳元でいう。
「今度はお前が受ける番だ、剣崎」
そういって変身した始が一枚のカードを取り出す。
一真はそれをみて背筋を凍らせる。
「や、やめろーッ!!」
薄暗い部屋に一真の悲鳴と始の満足気な笑い声だけが響き、次の瞬間始の足元には女性の身体になり地面に転がる一真の姿があった──
恋人はJOKER END
「剣崎ぃ…っ」
同時に絶頂を迎えた二人。
月のほのかな明かりに照らされた二人は、静かに息をつく。
不意に、一真に寄りかかる始がいう。
「後で覚えてろ剣崎‥」
「ああ。望むところだ」
笑い合う二人。
─翌朝。一真の隣に始がいない。
一真はため息をつく。
きっとアイツのことだから、俺に迷惑をかけないようにと姿を消したのだと一真は思う。
朝食を軽く済ませた一真はある場所へと向かった。
「こんにちは。アイツいる?」
『始さんなら下だよ。何か用?』
「ちょっとね‥」
一真が向かったのは喫茶店“ハカランダ”。
ハカランダは始の居候先だ。
一真を呼び止めたハカランダ店長の娘・天音の頭を軽く撫でてやると、一真は地下へと脚を向けた。
「始…!‥‥始」
「どうした剣崎。随分抜けた顔をしているな」
一真の目の前には何やら作業をしている青年の姿の始がいた。
一真は驚いて始の呼び掛けに答えられなかった。
「残念だったな、女の俺じゃなくて」
「いつ戻ったんだよ」
「昨日、剣崎が寝た後だ」
「どうして教えてくれなかったんだ」
「再会したときのお前のマヌケな顔が見たかったからだ」
始が如何にも意地悪そうなことをいい並べながら、苦笑いに近い笑いを浮かべる。
「何だよそれ。もしかしてそれがお前の仕返しか?」
「そうだ。だがそれだけではない」
「何?」
不意に始が一真を壁に追い詰めて耳元でいう。
「今度はお前が受ける番だ、剣崎」
そういって変身した始が一枚のカードを取り出す。
一真はそれをみて背筋を凍らせる。
「や、やめろーッ!!」
薄暗い部屋に一真の悲鳴と始の満足気な笑い声だけが響き、次の瞬間始の足元には女性の身体になり地面に転がる一真の姿があった──
恋人はJOKER END