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大人の恋は、慎重に。

第8章 Ⅷ



会社についても、
ぼーっとする頭。

ダメだな…

なに弱ってんの、私。


「杉並」

あぁ、一番聞きたくない声…

「杉並…っ!」


はい、なんでしょう…

「おいっ!」

『ふへ?』

「大丈夫か、お前…」

『やば、寝てた?』

「いや、目はあいてたけど、」

『なら良かった。』

「てかお前…熱くない?」


すっと大きな手が伸びてきて、私の首もとに触れる。

「えっ、熱ある!?」

途端に慌てだす田村が、
ぼやけて見えるよ…


とりあえずさ、

体中が痛い。
寒気はんぱない。


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