
大人の恋は、慎重に。
第8章 Ⅷ
「はぁ。
あんた会社で熱出して倒れたの。
で、なんとかってゆう同僚の人が車で家まで連れてきてくれて、仕事あるっつってまた戻ったけど…。
めっちゃ心配してた。」
『うそ…
倒れたって…
うわ、私めっちゃ迷惑じゃん…。 』
「………なんでウソついたの。朝から熱、あったんだろ?」
『うう…』
「ほんっと迷惑だよ。いいとしした社会人が高熱だしてんのにレッドブルーなんかで治るわけねーじゃん。」
『…ごめんなさい。』
「………はぁ。
あの人、 彼氏? 」
『え? 』
「送ってくれたひと。」
『た、田村!?
違う違う。』
「ふーん。」
『…あの、ゆきくん、
学校は? 』
「今テスト期間。
家帰ってきたら丁度車からあんた抱えた男が降りてきたから、そのまま引き取った。」
『………すみません。』
