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大人の恋は、慎重に。

第15章 Ⅹ-Ⅴ

『どうしよう…!私…』

頭をフル稼動させても
全然思い出せない

『ごめん!
車…探してくる!』


「かーほ」


慌てて立ち上がろうとする私の手を握って…


「アリガト。
そんなに大事にしてくれてたってことの方が、俺は嬉しいから」



にって笑って、

私にキスをする。







田村は
いつだって冷静で
どこまでも大人。

ほしい言葉をくれる。





私は…
いつも、その言葉に安心するんだ。



だけど…







少しだけ、

寂しいよ。


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