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大人の恋は、慎重に。

第15章 Ⅹ-Ⅴ


「おいで?」

ソファに寄り掛かった田村の前に座ると

後ろからそっと回される腕

「来てくれて嬉しい」

私の肩に
顎をのせて

耳元で囁く



「…夏帆?」

『…ん?』



「ネックレス…
今日は、つけてないんだ…」

『え?!』



今朝、つけたはずなのに。


触れて確かめるけど

本来あるはずの感触がない。

『うそ…落とした…?』


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