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大人の恋は、慎重に。

第3章 Ⅲ


真中さんオススメの旨い店は、
紳士で大人かっこいい彼の風貌とは全く似つかわしくないこじんまりとした居酒屋だった。

スキニーパンツにシンプルなTシャツとカーデを羽織った私の服装で、高級レストランなんて連れてかれたらどうしようって、若干びびってたけど…

ここはなかなか居心地がいい。

「前は車だったからお互い飲めなかったけど

今日はパーッと飲も!」

『そうですね、』


―とりあえず生2つ!―

と、お決まりのセリフをお店の大将に言う真中さんは、ちょっとオヤジっぽくて…

『ふふっ、』

「なに?」

『いえ(笑)』

「オヤジ臭いとか思ったでしょ」

図星でなにも言えません。

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