声を届けたい
第6章 妹
――――――――――…
プルルル、プルルル…プルルル…
ん…?
今日は呼び出し音が長い…
まだ…
学校から
帰ってなかったかな?
プルルル、プルルル…
プッ!
[もしもし?]
えっ?
女の人が出た!!!
誰!…彼女…?
『あ…えっと…
遠藤…瞳と言います…
守クンの携帯ですよね…?』
恐る恐る…
名乗ってしまった!!!
軽くテンパる…
[……あ…ひとチャン…?]
え…
私を“ひとチャン″と呼ぶのは…
『…友チャン?』
守クンの妹
佐々木 友美(ともみ)
だ……
[あっ…やっぱり!
ひとチャン!!!!!!お久しぶりです…
つーか…何で…]
『え?あっ…最近、守クンと話ししてるんだ〜。
いきなり手紙来てさ〜。久しぶりだね?元気してた?』
[…っあ…私は元気にしてましたよ。
そう…ですか?
…お兄ちゃんとは…いつから?話しを?]
『ん〜先月かな?
4月入ってすぐに手紙来てたのに…連絡したの20日過ぎてからで…』
何か変な事聞くな…
ま…久しぶりだからね…
私も話しができて嬉しかった。友チャンは私の妹みたいに懐いてくれて可愛かった
『あれ?
守クンの携帯だよね…』