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声を届けたい

第22章 焦り



今日も…


守は目を覚まさなかった…


守…私が嫌いなのかな…


だから…目を覚まさないのかな?




勝手に来た私を…怒ってるのかな?





『会いに来ちゃダメだった?』



頬に触れて…
少し…やつれた守に問い掛ける…



答えは帰ってこない…



『声が…聞きたいよ…守…』


口は動かない…



『…沢山…抱き合って…
…沢山…キスするって…言ったじゃん……
…また、明日って…言ったじゃん!!!

起きて?

起きて!!!
起きて!!!
寝過ごしたって!!!
笑ってーーーー!!!!!!』



無理矢理、体を揺らし、胸にしがみついた!!!



「瞳!!!やめなさい!!!」



守を責める私を…
病室に入ってきた…
お姉ちゃんが止めてくれた!!!



『……守…』


涙が……
我慢してた涙が…溢れてきた…



もう…夏休みが…終わってしまう…



側にいるうちに…守に会いたかった…




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