声を届けたい
第23章 8月22日
守が眠りについて…
25日目……
私の誕生日が来た……
守と…約一ヶ月遅れて…
私の誕生日…
『…守…私も…17歳になったよ…』
守は…今日も…
目を覚まさない…
守は…
どんどん痩せていく…
点滴だけで生かされている彼は…
いつか…ミイラみたいになるのでは…と不安になる…
「瞳ちゃん…毎日…
守のそばにいなくていいのよ…」
おばさんが病室に入ってきて…私の肩に手を置いた…
『…すみません…ご迷惑だとは…思いますが…』
「いいえ!迷惑ではないの…ただね…瞳ちゃんに…悪くて……」
『悪い?…何でですか?』