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声を届けたい

第24章 母



「…守が手紙を書かなかったら…瞳ちゃんをこんな事に巻き込まなかったのに…
四ヶ月の短い付き合いでしょ?
無理しなくていいのよ…」



四ヶ月…




そう…あの手紙から…




あの手紙が来なければ…





こんなに…
…苦しまなかった…







でも……



『…でも…
…守は手紙を書いた…
私は…連絡した………』



「瞳ちゃん…?」




守の手を握り…
この四ヶ月を振り返る…




『…守の声に…守自身に恋をして……


ドキドキしてワクワクして…楽しかった…

守も…同じ気持ち…だったかな…って……』




「瞳ちゃん…
守は…もう…起きないかもしれないのよ…」


おばさんの手に力が入った…




辛いのは…
私より…
おばさん、おじさん…




守…いつも笑ってた
…おばさんが…
…泣いてる………




『おばさん…
守は…いつも…優しかったよ……昔も、今も…
優しい守を産んでくれて…
ありがとう…』








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