声を届けたい
第31章 タイムリミット
ベッドには…
守が寝ている……
え?何?
…今日の朝と…変わらない…光景…
寝てる…だけじゃない……
その横には…
守のおばさんと…おじさん…
『…容態が変化したって…聞いて…急いで来たんですけど…今朝と…変わらないじゃないですか…』
笑ってみたが……
おじさん、おばさんの顔は…
沈んでいる……
「…瞳ちゃん…夜中に…御免ね…
…朝には…守と…お別れしないといけないから…」
は?
お別れ……
『…どこか…病院…移るんですか?』
守を見る…
朝と同じく…
心電図がピッピッと動いている…
血圧は…低い方かもしれないが…確かに…動いている…
容態が悪くて…移るのか…
そう…考えた…
さすがに…異動先の病院まで…ついていけない…
守の布団から出ている手をギュッと握った…
「…守…脳死…ですって…」
え……………