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今日のメンバーは、由真お気に入りのサキちゃんと
その友達の4人だ。

つまり4対4の王道合コン。



サキちゃんが先頭で手を振りながら
俺らのいる席に近づいてくる。

次々に現れるその子達は…




『おぉ、結構当たりじゃん！』




友人達が小さく呟き、
テーブルの下でガッツポーズをする。



俺も目立たないように軽く微笑むと
一番最後をついてくる、背の高い女の子を見つけた。


薄い紫のシフォンチュニックに
フワフワに巻いた胸上までの茶髪…
薄い化粧なのにデカイ目、明るいブラウンのカラコン、
色っぽくて柔らかそうでふっくらとした赤い唇…




思わずくわえたタバコをポトッと落とした。
でも、そんなことにも気づかない。






───カワイイ……。




心臓が鳴った。
やばい。
ドキドキしてきた。



なんだ…これ？
鼓動が早くて苦しいくらいだ。
瞳を奪われて、視線が離れない。
苦しいから逸らしたいのにそれが出来ない。




なんだよ…この感じ…
なんで突然。
なんで一瞬で……






なんでだよ？！