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君のため。

第13章 混乱。

コンビニで会った日からも毎日頻繁にメールのやりとりは続いた。


また会いたい。

すぐに会えるよ。
君の方から会う時間を作ろうとするはず。

僕達はもう彼氏彼女だよ。

素直になれよ。

一緒になりたい。

愛してる。愛してる。愛してる…



なんなの?

自分で自分のことがよくわからない私は、

そんな風に言われると混乱してしまい、

私もあなたを求めているの?

という錯覚に陥る。

でも一緒になんかなれるわけないじゃない?

「大丈夫。サナの環境は壊さない。
サナは滞りない生活を続けたまま、
僕達は一緒にになることができるんだ。
だから一緒になってくれる?」

どういうこと?

「その方法が一つだけある。
一緒になってくれる気持ちある?」

混乱。でも本当にそんな方法があるなら。

わかったよ。

そう返事しないと許してくれそうにないメールの勢いだったし。
滞りない生活を続けたまま?
そんな夢みたいな話、信じられないけど、
まぁ、いいか。って。


この一緒になる約束が結局お互いを苦しめることになる。

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