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君のため。

第16章 狭い車内。

狭い車内。

運転席のあなたは助手席の私にキスをする。

濃厚な、舌を絡ませ合う、糸の引くキス。

頭が真っ白になる。


服をめくり上げられて、脱がされて、

そして耳を、首を、胸を、あそこを、全身を、

触られ、舐められ、弄くられ、指を入れられ、掻き回され、

そして私は声をあげて、よがって、気持ち良くなって、感じまくって、何回もイって、

そして二人は本当の意味で身体を合わした。

私の中にあなたは入ってきた。

あなたの動きに私はそれまでにない感覚を得る。

愛を確かめあった。

すごく単純に、気持ちが良かった。

私は確かにあなたを求めているのかもしれない。

これが愛なの?

葛藤。

こんなに狭い車内で。

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