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君のため。

第18章 観察。

屋上駐車場。

抱き合った私達。

しちゃったね。

私は呟く。

あなたはまだ私の胸をじっと見ながら触っている。

生き物の観察しているみたいにじっと見つめながら、何かを確かめているみたいに触れていた。

そしてキス。どうしても深いキスになる。口を離す。

「糸引いたね」

あなたはいたずらっぽく笑う。

私には時間がないから、すぐに別れの時間。

帰り際、

「じゃあ。これから病院に行くよ」

病院?

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