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君のため。

第196章 ANNIVERSARY~手を繋ぐ~

…手!


居酒屋の帰り、階段で私。


「酔ってんのか?」


手を繋いでくれる。


…あんな。一期一会やねん。

私は呟く。


この時間は二度と巡っては来ないたった一度きりのもので、
もう二度とは会えないかもしれないという覚悟で、今。


私は彼とまた手を繋げた。


商店街を歩く。
すぐ駅だけど。

「ちょっとグルグル歩こうか」

嬉しい…けど怪しい。
なんかキョロキョロしてる。

知らないふりしてあげてるけど、わかってる…。

人気のないとこ探してるやろー(>_<)/

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