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君のため。

第202章 最終章~見極めたこと~

「10何年後、もしお互いフリーやったら一緒になれるかも。
そうなったら奇跡やな」

奇跡。

奇跡を願ってしまう。

それぐらいに今生の私はあなたを求めている。


だって。ただ単純にね。
あなたと一緒にいると、
他の誰と一緒にいる時よりも、
楽しいの。
手を繋ぐと
キスすると
抱きあっていると
嬉しいの。
ドキドキするの。
あなたしか駄目なの。
あなたじゃないと嫌なの。
それがわかってしまったの。
確信したの。


「俺が死んだら泣いてくれる?」

私はそんなことでなくても、あなたのためなら自分でも信じられないくらいの涙を流すことができるよ。


これってやっぱり、愛してるのかな。
だとしても、
私はそのことに気づかないふりをする。

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