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君のため。

第57章 1月11日。拒む。

カラオケに来て二時間たったくらい。

最初来た時は離れて座っていたのに、いつの間にか二人肩を並べて座っている。

泣いてる私の涙を指で拭いながら彼はまた問う。

「どうしたいの?」

…わからない。


そして、
彼はこちらをじっと見つめ、
私の胸を服の上から揉みはじめる。

…??やめてよ。イヤ。

彼は止めない。段々と強く、揉み続けている。

…イヤ。イヤなの。

と言いながらも自分の呼吸がハァハァと速くなるのを感じる。

…イヤだって。イヤ…。

服を捲りあげ、私の胸を強く揉んだり、先をつまんだり。
気持ちいい。けどイヤ…。

…イヤ。イヤ!
どうしてそんな哀しい顔しながら、そんなことするの?

だから、私は拒んだ。
でも下着の中に指を入れられ、いつものようにグチャグチャにかき回される。

「後ろ向いて。机に手をついて」

…イヤ。大体ここからだと外から見えちゃう…。

「じゃあ…」
って彼は自分のものを出して、自分の手で大きくしようとしている。

…何してるのよ!

初めてここに二人で来た時みたいに、座ってやるつもり?
あの時はすぐに出来たのに、
もう自分で大きくしないといけないほど、私では感じられなくなったの?
と変に冷静なことを考える自分がいた。


二人、無言で向き合う。

彼がまた私の脚を広げさせようと手を伸ばす。
私はそれを手で押しのけて、拒む。
また手を伸ばそうとする彼。
押しのける私。

「なんで拒むの?」

…無言…。

「しないなら帰るよ。」

…無言…。

「じゃあ帰るよ。」

…無言…。

「旦那さんにもそうやって拒んでよ…」

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