
君のため。
第59章 1月11日。駅。別れ。
エレベーターを降りる。
店の前。駅の方向へ急ごうとする彼。
立ち尽くす私。
駅とは反対側の方向にいつも行っていたホテルがあった。
だから私は立ち尽くした。
でも彼は私の手を引っ張り、駅の方向へと足早に。
駅の切符売り場。
「今日は泣かないつもりだったのに…」
少し彼は泣いていた。
…ホテル行きたい。
「今日は最初からそのつもりなかったし。そんなお金もないし」
…無言。
「また抱き合ったら、ズルズル続いてしまうし、過剰になって暴走して、生活壊すことになってもいいの?」
…無言。
それを言われるとどうにもできない。
「これからも、って。サナの家にはあげてくれないでしょ」
…無言。
駅の切符売り場。
泣きながら。
最後に私は彼に渡す。
「何?」
黄色の袋でラッピングした
それは、
バレンタインデーの手作りチョコクッキー。
…もう、来月会えないだろうからと思って。
「ありがとう」
「じゃあまたメールして」
…もうしない…あ。やっぱりする。
「彼女できたらちゃんとメールするから」
そして彼はやっぱり仕事の応援に。
私は涙を溜めたまま、近くにある大きな公園へ。
LINEで彼にたくさん呟きながら、
自分を整理していこうと。
店の前。駅の方向へ急ごうとする彼。
立ち尽くす私。
駅とは反対側の方向にいつも行っていたホテルがあった。
だから私は立ち尽くした。
でも彼は私の手を引っ張り、駅の方向へと足早に。
駅の切符売り場。
「今日は泣かないつもりだったのに…」
少し彼は泣いていた。
…ホテル行きたい。
「今日は最初からそのつもりなかったし。そんなお金もないし」
…無言。
「また抱き合ったら、ズルズル続いてしまうし、過剰になって暴走して、生活壊すことになってもいいの?」
…無言。
それを言われるとどうにもできない。
「これからも、って。サナの家にはあげてくれないでしょ」
…無言。
駅の切符売り場。
泣きながら。
最後に私は彼に渡す。
「何?」
黄色の袋でラッピングした
それは、
バレンタインデーの手作りチョコクッキー。
…もう、来月会えないだろうからと思って。
「ありがとう」
「じゃあまたメールして」
…もうしない…あ。やっぱりする。
「彼女できたらちゃんとメールするから」
そして彼はやっぱり仕事の応援に。
私は涙を溜めたまま、近くにある大きな公園へ。
LINEで彼にたくさん呟きながら、
自分を整理していこうと。
