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お姉ちゃん、一緒にアソボ?

第3章 play 2

──キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン…

「真優!一緒に帰ろ~」

「あ、うんっ」

今日も、やっと終わった授業。

少しのダルさと達成感を抱いて、声をかけてくれた凜と一緒に教室を後にする。

渡り廊下の階段に差し掛かった所で
凜は唐突に口を開いた。

「あーあ、真優が告白…てか、
プロポーズ?されてたなんてなぁ

…何か裏切られた気分……」

プクっと頬を膨らませる凜を、真優は訝しげに見つめる。

…裏切られた?
それってどーいう…

「あっ!誤解しないでね、真優。

いっつも、私の事羨ましがってたくせに…
私がしらないだけで告白されてたって知ったから…

何となく、寂しくなっただけ!」

「三歳児にだけど…」なんて、からかうように笑って付け足す。

そんな凜に、僅かに眉を潜めて
真優は言う。

「そー思ってくれるのは嬉しいけど…
最後のなによ!三歳でも、男の子は男の子ですぅ~っ」

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