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人魚

第3章 夏の衝動

両手を縛り
椅子に座らせて
眺める蒼

歌音は…昼間の陽射しが夕焼け色に
染まる窓を
うつらうつらと見ていた…


『ねぇ。僕のこと好きなんでしょ』

蒼は…残酷な程冷たい眼で歌音を
見下ろし

『すき…だから…御願い
優しくして…』
願う様に伝える歌音


『僕は、満たされたい…何度セックスしても…わかる?ここが満たされない
だから…歌音…僕が好きなら…満たして…何度も…何度だって…』

夕焼けのオレンジがすべてを染めて…
渇いた風が二人の身体を通り抜ける

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