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人魚

第5章 甘い夢…歌音

蒼を見上げ
蒼を見つめ
広い講堂は、あたしたち二人


蒼が好き
そう言った

蒼の身体は揺れるカーテンに隠れ
顔が見えなかった
カーテンが窓の外へ出た
瞬間…


蒼の顔は冷たく
ひきつっていた


『僕の事が好きなら脱いで…』


風が一瞬にして止み

歌音は…呆然とした。

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