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いつか…

第3章 :10月



次の日…
起きて鏡をみる。
泣いたからか目が腫れていた。
今日は文化祭…
吹奏楽のステージもある。
まだ一度も吹いたことのない曲もある。
さすがに譜面がみれないのは困る…
ホッとアイマスクをする
さっきよりは目も見える。
いつもは学校にしていかない
化粧も今日は腫れている目を隠すために
ナチュラルにした。
そんな努力もむなしく
会場につくとすぐ周りに気づかれた。
正直文化祭なんてどうでもよかった。
私の頭はレオさんのことだった。
あまり寝れてもいない…
なんとか学年、クラスの歌の発表
吹奏楽の発表も終わった。
やっぱり頭の中ではレオさんのこと…
ごめんなさいと
毎日メールしてたから
今日この事話そうなんて…

しばらくして
ブログのメッセージで
レオさんにあやまった。
そこから
親の目を盗んではレオさんとメールした。
学校にケータイをかくして持っていって
授業中はメール。
本当は
ケータイも家から持ち出すことすら
禁止された。
棚の上に置いておかないと
いけないとも言われた。
ケータイの意味がない。

この頃には私はレオさんを
龍さんやお兄ちゃん
そう呼んだ。
レオさんは私を
和希
と呼んで妹のように可愛がってくれた。
レオさんの名前は
龍七
(りゅうしち)
龍でいいよって言われても…
後ろにさんがつく。
私も龍さんをお兄ちゃんのように接した。
なんでも話せる人…
自分の理解者だと思ったから。
リストカットのことも
普段友達に話せない話もした。
そうしてるうちに
お兄ちゃんから
大事な人に
変わった。







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