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いつか…

第3章 :10月



『まぁとりあえず今日は帰るゎ♪』
「うちが吸ってるからでしょ?笑っ」
『そうそう笑っ』
杏樹と別れて家に帰る。
レオさんとメールしながら。
《レオさんどこに住んでるの?》
私の質問。
<広島だょ(^_^)>
広島か…私は神奈川に住んでるから
結構遠い…
《私は神奈川だょ♪歳は?》
聞きたいことがどんどん出てくる。
<25だょ(^_^)15だょね?>
初めて聞くレオさんのこと。
どれもひとつひとつが嬉しい…
そのあとは他愛もないお話。
彼女はいないってきいた。
なんでか安心してる私。
きっとこのころから私の中では
気になる人
だったのかもしれない…
その日はレオさんのとこに友達が
来るらしいから8時ごろで終わり。

それから
毎日レオさんとメールした。
私の家族のこと
今日あったこと
なんでも話した。
1ヶ月ぐらいたとうとした頃…
10月の終わり。
次の日は文化祭。
レオさんとメールしてるのが
お母さんに見つかった。
私のケータイ勝手にみて…
ネットで知り合った人とメール
それが気に入らなかったらしい。
私を守ろうとかそんなのじゃなかって
私の話なんてなにも聞かないで
ただひたすら
やめろと、相手を警察に…
《ごめんなさい。親に見つかったから
もう連絡できません。》
私がレオさんに送ったメール。
自分勝手だと思った。
けど私にはなにもできなかった。
<そっか…わかった>
レオさんから届いたメール。
それをみたお母さんは
満足したような顔…
今まで親の言うことは絶対
そんな状態だった私…
反抗期なんて無縁…
不満はあった…
でもどうしたらいいのかわからなくて
自分の中にしまう。
そうするとどんどん大きくなっていく。
私の腕にはリストカットの跡…
この日も私の腕にキズが増えた…









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