
いつか…
第4章 :少しずつ
龍さんとのメールが日課になっていった
11月のおわりごろ…
この頃にはお兄ちゃんと呼んでいても
私の中では好きな人になっていた。
お互いに好きとはメールしても
Loveの意味じゃないように…
言い合うのはlikeの好き。
どこか寂しくて…
でも嬉しくて…
そんな時
龍さんが仕事で1週間ほど
神奈川にくることになった。
そうなるとやっぱり会いたい…
でも仕事だから迷惑かな…
言わなきゃはじまらない…
《会いたい》
一言だけのメール。
やっぱり後悔した。
《ごめん♪間違い。気にしないで♪》
すぐにメールを送る…
しばらくして龍さんから返事がくる。
<俺も会いたい…けど会ったら離れるのがつらくなるからごめん…>
俺も会いたい…
その言葉が凄く嬉しかった
満足だった。
やっぱり…龍さんが好きで…
そんな言葉だけで喜べた。
そのあとはいつもと変わらないメール。
このままの関係がずっと続きますように…
そう…心から思った。
