
いつか…
第4章 :少しずつ
1月のちょうど真ん中。
いつもと変わらない…
はずだったのに。
《私のこと好き?》
龍さんへのメール。
どうしてんなことメールしたのか…
今でも不思議。
<好きだよ>
《それは妹として?》
そうだよね…妹として好き。
それで良かったのに…
<自分でもわからない…
妹としても…女の人としても好き>
龍さんが…
龍さんの答えがこの日は違ってた。
いつもは妹だからそうだった。
<もし…和希が二十歳になっても
好きでいてくれたら…その時は…>
その時は…?
<ちゃんとプロポーズするよ>
嬉しい…
その気持ちでいっぱいだったよ。
龍さんと…気持ちが一緒で幸せで…
次の日
杏樹にこの事を話す。
「おめでとう~!!そっか…和希も彼氏か♪」
『…』
舞い上がる杏樹…と私。
『これ…付き合ってるにはいるのかな…?』
「え?好きって言われたんじゃ…?」
『龍さんからは聞いてない…?笑っ』
なぜかひっかかった…
付き合ってるかどうか…
だって…付き合ってくださいとか
あるものじゃん?
「ん~…じゃあ聞くしかだよね…」
ですよね…
けどこの日は龍さんとメールしてない…
どう聞くべきか悩んでも出てこない。
考えてるうちに次の日に。
内容も…いつもと変わらない…?
まぁ…心配はされてる…
けど前からだし…
《龍さん…?》
<ん?なに?>
《私達…その…付き合ってるの?》
なにこのドストレートな聞き方…
<俺はそうだと思ってるけど?>
なんか…怒ってます?よね…
《いや…
そのなんか付き合ってるのかなぁーって…》
<うん>
どうしよう…どうしよう…
《ごめん…
けどちゃんと言いたかったから…
付き合ってください》
<18歳過ぎるまで周りにはいいけど
ネットのなかにはばれないようにしようね
こちらこそお願いします>
このあとから…
龍さんは好きだよって何度も言ってた。
やっぱり…
好きな人に言われるのは恥ずかしくて
照れる…
もちろん…私も負けないぐらい
好きって言った。
