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いつか…

第8章 :小さなモノ






このあとすぐ

私は家を出た

9月18日…

前の日まで何の支度もしてなかったのに

当日の日のでる前に支度をはじめた

行き先は龍のいる広島

学校は出席だけいれて

『忘れ物した』

と言って学校を出た

自転車で実家に向かう

実家の前の通りには

お母さんがいた

気づかれているけど隠れる

しばらくしていなくなったので

実家の外に隠してあるボストンバッグと

肩掛けカバンを持って駅に向かう

制服のままはおかしいから

コンビニに寄ってトイレで着替えた

近くの駅には親がいるかも知れない…

そう思ったけど

もうひとつ先の駅の方が

無料の駐輪場もあるし

乗り換えでも使う

そっちにいると思って

近くの駅にいく

駅前のコンビニに自転車をおいて

電車にのる

本当は隣の駅で乗り換えて

新横浜駅から行くのが一番楽で近いけど

あえて東京駅まで行く遠回りにした

そこから新幹線に乗った

新幹線に乗る前に親から電話が鳴ったけど

無視して携帯の電源をおとす

龍には親に見つかっていることも

到着時間もメールしてある

名古屋あたりで一度大雨で

新幹線が運転見合せになった

携帯の電源をいれると

親から電話が何度か来ている

まだ電源をおとす

きっとおばあちゃんお得意の

私の部屋をあさったときに

荷物が少なくなっていたから

親に連絡したんだろう

そんなことを考えていた

一時間位してまた新幹線が走り出す









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