
いつか…
第8章 :小さなモノ
もし汚いって思われてたら…
そんなこと思っていたけど
龍はそっと抱き締めてくれた
何度も何度も好きって言いながら
キスをしてくれた
抱いてくれた
けど…
心の中では汚いって思われてるのかも…
そんな事しか考えられなくて…
自分を責めた
それからは車で生活…
龍の仕事の間は
車の中で隠れる
トイレも1日行けないし
お風呂も毎日入れない
そんな生活をしていた
喧嘩もいっぱいした
私はすぐに
『出てく!!』とか『別れる』とか…
それでも二人で乗り越えた
1月…
この頃やっとバイトを始めた私
スーパーの中にあるお花屋さん
岩水 和希として働いた
周りの人はおばちゃんばかりで
よくしてくれる人もいれば
毎回入ってくる新人をいじめる人もいた
けど私はこのお店は嫌いじゃなかったから
精一杯がんばって働いた
それでも新人をいじめる人と
仲が良くないから
そんなことで4月…
正確には3月の終わりごろ
やめたのかやめさせられたのか
よくわからない状態で終わり
