奴隷な関係
第2章 官能的な兄弟
小さな声で優介の名を呼べば手を離してくれてふふっと笑いながら部屋から出ていってしまい、勇気と二人きりになってしまう。
「……千春、ちょっと来い」
「えっ……ちょっ」
恐い顔をした勇気が近づいてくれば、手を掴まれて近くにあったベットに押し倒されて首筋に顔を寄せられてびくっと震えた。
「……優介に抱かれたか」
「なっ……」
「あいつ、通常は香水なんてつけたりしないが何故かたまに香水つけるんだよ……それも決まって俺の女を抱くときになっ」
殺意を含んだ笑みに震えると、目を反らした。
そんな私の反応が気に入らなかったのか服を破かれて肌が露になる。
「やめなさいよっ!」
「奴隷のお前にそんなこと言えるのか……」
絶対権とかそういうのを無効にさせるような殺気に何も言えなくて……
「黙って抱かれてろ……」
「んっ……」
優しく唇を重ねられたとき、私は何も抵抗をしなかった。