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赤い恋 ~sho sakurai~

第24章 お茶会






智「ふーん…。じゃあ次は告白だね」

結「えぇ?!」


夜、智くんが仕事から帰ってきて私の部屋で相談に乗ってもらっているところ。


ごめんね、智くん。

仕事大変なのに。


まぁ相談と言ってもお茶飲んで雑談、ぐらいの緩さだけど(笑)

なんだろうな、智くんといると空気が緩むよ(笑)


…………にしても……

結「告白は…ちょっと早いんじゃ…?」


私はカップを両手で包んで、頼りなく笑う。

智「いやぁ~…、早くないっしょ?」

智くんは両手を後ろに着いて首をひねった。


結「だっだってぇ…。なんか…」

私もヘタレだなぁ…。

告白するのが怖いと思ってる。

智「ん~…だってさ?こんだけ脈あり!な状況なのに怖いものなんてある?」

智くんは体を起こして、今度はあぐらをかいて前のめりになった。

結「脈…?」

智「うん。翔くん、好きそうじゃない?結衣のこと」

智くんは私を指差して「ははは(笑)」って笑った。


結「えー?好きそう~?」


軽くお茶を飲んで顔をしかめる。

翔ちゃんが私を好きそう、なんて。

思えない…。


てか、翔ちゃん好きな人いるし…。

智「何がだめなの?やっぱあれ?(笑)好きな人?(笑)」

智くんはニヤニヤしながら私に聞いた。


結「うん……」

智「ははは(笑)大丈夫だってば(笑)」


…智くんのその自信はなんなの?

智「まぁ、あれだよ。自分を信じて(笑)じゃあ、俺寝るね(笑)」


智くんはカップを持って立ち上がった。


結「あ、うん。ありがとう。ごめんね、」
智くんは「いいよ(笑)」と言って、

智「おやすみ」

と残して部屋を出ていった。



結「~んー…?」

バフッとベッドに倒れこんで智くんの言葉を考える。


結「…告白…」


……///


なんか……口に出すと照れるよ……///




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