赤い恋 ~sho sakurai~
第26章 告白
*翔ちゃんさいど*
…大野さんと…。
結衣が…。
翔「わ゛ーー!」
枕に顔を埋めて唸る、というより叫ぶ。
翔「…んだよー…。やっぱ…大野さんなのかよ…。結衣の好きな人って…」
…………って俺かっこわりぃ…。
何話してんだろう。
何思ってるんだろう。
誰を…好きなんだろう…。
そんな考えばかりが頭をよぎる。
ー『ガチャ』
翔「!」
俺は枕から顔を上げてベッドから起き上がる。
…話……終わったっぽい…。
ゆっくり部屋からでて結衣の部屋のほうを見た。
智「あ、翔くん(笑)」
…そうだよ。俺だよっ!
翔「…なんか…今、大野さんみたくない…。ムカつく……」
何なんだよ…。
いっつも大野さん大好きなのに…。
こんなこと思うのは初めてだよ…。
智「(笑)、そんな気になんならさっさっと告って自分だけのものにしたら(笑)?」
翔「はっはぁ?!///ばっ、馬鹿じゃねぇ?!///俺…っ別に…!」
智「(笑)、うん(笑)」
…なっ何なんだよ!
『うん(笑)』
って!
智「告白はさぁ、やっぱ男からするもんだよね、あぁは言ったけど。あぁ、ごめん。今のはこっちの話し(笑)」
…はっ腹立つ~!
その含み笑いっ!
翔「告白…ってなんだよ…///」
わかってるのに…。
大野さんに結衣が好きってことバレてんの。
わかってっけど、
なんかこっぱずかしくて…。
智「じゃあ、いいんだ?(笑)結衣がほかの誰かと付き合ったりしても(笑)」
…~っ!
大野さんは俺を煽るのが上手い。
翔「…そんなん…言ってねぇしっ!」
智「認めないくせにそれは嫌なんだね(笑)」
翔「はぁ?!…っ!もう寝ろよ!」
俺は自分の部屋に逃げ込んでベッドに倒れこんだ。
翔「…あー…まじヘタレ……」
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智「翔くんが顔出してたんでしょ(笑)」