ふしだらと言わないで
第2章 保健室で先生に
千亜(ちあ)はこの春から高校に通い出した一年生
「あ~もうっ!
思い出しても腹立つなぁ!」
けれど入学早々風邪をこじらせてしまい休んでしまった
それもこれも診察したヤブ医者が全ていけないのだ
病院に行ったはいいが、中年の医師に適当な診察をされ、薬を飲んでいるのに一向によくならなかった
「大丈夫かなぁ…
友達できるかなぁ…」
†
千亜の顔は輝いていた
入学から休み、遅れて登場した私をクラスは受け入れてくれた
席の近い子と友達になり、話してるうちに一気に仲良くなり、いざ一緒に帰ろうとしていたその時だった
「千亜、先生に呼ばれてる」
「ぇ、なんだろ」
休んでいた千亜に重くのしかかったのは身体測定
みんなもう受けたので千亜は一人で受けねばならなかった
「あぁ~やだなぁ
だる~夏美と一緒に帰りたい~」
清楚で可愛らしい夏美がなぜかぽっと頬を赤らめていた
「大丈夫だよ
優しく…してくれるから」
千亜は気づかない
「明日は一緒に帰ろうねっ」
†
ガララッ
千亜は保健室を訪れた
椅子には先生がいて、面倒くさそうに用紙を見ていた
やっとか、みたいな目で私を見た途端表情が変わり、驚いた感じで人をじぃっと見てくる
(なんだろ)
「杉谷千亜?」
「あ、はい、そうです」
「話、聞いてるよね」
「聞いてます
身体測定ですよね」
「お、よかった
じゃあ始めていい?」
(てか先生イケメンだ
え、てかなに
こんなのに胸囲とか測られるの?
え、えぇ~!?
みんなもこの人だったのかな??)