テキストサイズ

ふしだらと言わないで

第6章 慰み者の娘 3

 強く激しく求める姿に
 私の中にもあった止められない気持ちも満たされるようだった

 今は慈しむ心でこれから愛人にしてくださる人に微笑みを浮かべる



「三日後迎えにくるよ」
「はい、カイトさま」
「心配はいらない
キミに関して取り決めを交わした
もう抱かれる心配はないよ」



 頭を撫でて笑顔で言ってくれる

 心配してくれることが嬉しくて満面の笑みで見送った

 とても気持ちがいい人だ

 こんな人に毎日愛されて
 愛人とはいえ幸せに暮らせたらどんなにいいかと思う



 でも…



 ごめんなさいカイトさま…

 ごめんなさい…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ