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「か、帰ってきなよ！」
『やだ』
「やだじゃない！」
『死んでもやだ』
「っ…なんでだよっ!!」
『…知ってる？私がそこで
何を学んだのかを
身につけたそれが私を守るの
おじ様が私を守ってる』



　使用人がしてた仕事は…

　出したくない、口に



『…ねえ美姫
どうして私が電話したかわかる？』
「…」
『美姫は初めてできた友達だから
だからね
どうしても伝えたくて』
「帰ってきなよ…
あんたまだ15なんだよ…」
『ありがとう
心配してくれて』
「あたしは真面目に！」
『うん
じゃあ本当に無理になったら
頼るよ、約束する』



　美姫は連絡先を聞いた

　だが双葉は明かさなかった
　どこに住んでるのかさえ



　双葉は最後に
　また電話する、と言った



　内容は深刻だったが双葉は楽しそうに話していた

　元気で
　透き通った声で

　笑ってて…