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ふしだらと言わないで

第6章 慰み者の娘 3

「お姉さんは??」
「美姫、っていうんだけど…」
「知ってる!」



 美姫は虚を突かれて驚く



「ミキってママの親友の人だ!
ママに会いにきたの?」



 双葉の遺言は
 紙に書かれた電話番号の人間と子供を引き合わせることだった

 医師はそれに従い
 その電話番号の持ち主は
 美姫であった



「少し…お姉さんと話さない?」
「いいよ!」
「ママのこと教えてあげる
その代わり…ママのこと教えて?」



 施設の人に許可を取り、美姫は七海の小さな手を握った



「ママね、昔はおじ様が
好きだったんだって!
いつも写真見てた
でも今は七海が一番だって!」



 目に浮かぶようだ

 美姫の荷物の中には
 一枚の手紙がある

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