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ふしだらと言わないで

第7章 ラブ・エッチ・スリル~あたしだけが特別な感情を~

「もしもし由宇?」
『ゆずか~♪』
「どうしたの?」



柚香が部屋でゴロゴロしていたところに友達から電話があった



『お願いがあるんだけど~?』
「なあに?」
『お兄さんの番号とメアド
教えてくれないかな~?お願い!』
「…え」



由宇…?



「ちょ、ちょっと
大輝くんはどうしたのよ」
『今ね、別れそうなの
なんかだめみたい』
「…ぁ………そ、なんだ…」



悲しそうな声を聞いて、励ましてあげたいと思うのに、柚香の喉は何かが詰まったように声が出ない



『最近お兄さんよく来るし
前からいいなって思ってたけど
話してたら好きになっちゃった♪
お願い、柚香!
ね、もちろんいいでしょ?
親友の恋、応援してくれるよね?』



柚香はうんと言った

だって友達だから

断る理由がどこにもなくて



「もちろん!
メルするからいい?」
『おっけ、切るね♪
ありがと柚香~がんばるね!』



プツッ



由宇が…おにぃを…?

由宇はめっちゃモテ子だ



「は、はは…
やだなーもうビックリした

あ、やば、早く送らなきゃ!
知らない仲じゃないし
平気だよね!」



転送…
これでよし



あれ、おかしいな…

柚香は送信画面が滲んで見えた

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