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ふしだらと言わないで

第5章 慰み者の娘 2

 ぱっと着崩れを直す
 はしたなく足が見えていた

 使用人は全員、着物である
 ここの使用人が違うのは
 性欲処理の役目があることだ

 いつどこで抱かれるのも…
 大事なお仕事の一環だ



「だ、大丈夫でございますか…!?」



 おじ様の手が頭を撫でる



「痛かったのではないか?」
「えっあ、いえ…///」



 なんとなく恥ずかしい

 しかしふいに思い出す
 見上げていた顔を逸らす

 あの時の…
 よりにもよっておじ様の目の前で辱められた恥ずかしさが蘇る

 それに…おじ様は助けてくれなかった



「双葉?どうしたのだ?」



 何を浮かれているんだろう
 馬鹿みたいに顔を歪める

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