拝啓、 大好きな君に
第3章 病院
「ん…ここは」
目を覚ますと白い天井が見えた。
「病院だよ。」
俺の問いに答えるように隣から声がした。
「レン…」
煉斗が椅子に腰を掛けて座っていた。
「いきなり倒れるからビックリしたじゃねぇーかよ……」
そうか、俺倒れたのか。
「疲労と貧血だろうって医者が言ってた。なんとなくて良かったぜ…」
煉斗が安堵の表情を見せる。
「心配かけたみたいだな…悪い。」
俺は少し罪悪感を感じた。
「いや、いいよ。俺達友達だろ!」
ニッと煉斗が笑う。
その顔は不思議と安心のできる顔だった。
「二週間くらい入院だそうだ。だからゆっくり体休めるんだぞ!」
「あぁ、わかったよ。」
そう言って煉斗は病室を出て行った。
煉斗と入れ違いで母が入ってきた。