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FREE BIRD

第15章 歩み寄る

帰宅して夕飯も風呂も済ませた。


いつもは直ぐに自分の部屋に行くのだが、ダイニングテーブルの椅子に腰掛け、週末にしか飲まない発泡酒を二本持ってきた。


「雪、たまには飲もう」


「いいの?平日だよ」


「たまにはいいさ」


雪は僕の前に座り、発泡酒のプルタブを開けた。


僕も開けて軽く缶を上げ、ゴクリと飲んだ。

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