テキストサイズ

FREE BIRD

第18章 戸惑い

何度か読み直し送信した。


その後再び窓辺のベンチに座った。


冷たい雨は降り止まない。


私は何故か泣いていた。


これが正しいと分かっている。


分かっているのに何故こんなにも切なくなるのだろう…


何故まだ見ぬあなたを失う事がこんなにも悲しく苦しいのだろう?


まだ何も始まってないのに…


静かな雨音はいつまでも私の耳の側で囁くように、でも何も語らずに鳴り響いていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ