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FREE BIRD

第22章 小さな嘘

ホームセンターで買い物中胸ポケットの携帯が揺れた。


僕は直感で美穂さんだと分かる。


「雪、トイレ行ってくる」


僕は雪に嘘をつき雪から離れた。


トイレの個室に入りこっそりメールを読む。


やっぱり美穂さんだ。


『誠さん、休日ですね。

今日は家族サービスかしら?

私も主人と銀座でランチしています 

鱈がとても美味しいわ』


銀座でランチか…セレブだな。


と思いながらも、僕だって美穂さんとランチしたいと思った。

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