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FREE BIRD

第4章 2006年同じく真夏

翌朝はまるで何事もなく、挨拶を交わし食事をして仕事に行く進を見送る。


千夏ちゃんは6年前結婚し、同じ都内に暮らしている。


私は進と二人きりだった。


洗濯を済ませ、私も身支度をした。


今日は週二回だけのパートの日。


友人の知世のセレクトショップでの手伝いだ。


玄関に鍵を掛け、私は出勤した。


一歩外に出ると日が既に高くうだるように暑い夏の日だった。

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