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FREE BIRD

第5章 裕司

…誠side…

午後6時半、

会社から程近いチェーン店の居酒屋のドアを開けると、
既に早々と一杯始めている会社員達がわんさかいた。


「誠!こっち、こっち」


僕の大学時代からの悪友祐司(ユウジ)が大きく手招きした。


「悪い、遅くなって…」


上着を脱ぎながら祐司の向かいに座った。


「大丈夫、先やってたから」


祐司はイタズラっぽく生ビールのジョッキを見せた。


祐司は何というか…憎めないキャラクターだ。


自分にはない祐司の性格に惹かれ今でもこうやってたまに会っている。

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