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FREE BIRD

第22章 小さな嘘

ヘラヘラしながら、ホームセンターで雪を探す。


目は雪を探してるくせに心ここに在らずだ。


「パパ、おそ~いっ」


雪は膨れた顔してレジに並んでいた。


「悪い、腹痛くて」


僕はまた平然と嘘をつく。


小さな嘘をつく度に僕はチクリと胸がした。

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