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FREE BIRD

第22章 小さな嘘

仕事の合間に伝票整理でパソコン前にいる知世にさり気なくコーヒーを出す。


「ありがとう」


「うん、あのさ…」


「何?」


知世は手を休めない。


「土曜日何してる?」


「土曜日?」


知世は手を止めコーヒーカップを握り、私を見た。


一瞬ドキリとした。


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