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FREE BIRD

第28章 抑えきれない大人

…誠side…

僕はさっきから二度程腕時計を見ている。


最後に確認した時は待ち合わせの時刻より7分前だった。


美穂と会うのはこれで4度目だと言うのに未だに動悸が早まり落ち着かない。


もう一度仕切り直しと映画と食事だ。


「誠さん」


突然目の前に現れた彼女。


明日は三月になるという春にふさわしい桜色のワンピースに白のカーディガン。


首にはふんわりとストールを巻いている。


上からオフホワイトのスプリングコート羽織っている。


ワンピースに合わせた…白いヒールに妙にセクシーだ。


僕が微笑むと美穂さんも柔らかく微笑む。


僕はその微笑みで一瞬にして心臓持ってかれた。

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