テキストサイズ

FREE BIRD

第6章 酔った勢いで

「なあ、俺達夫婦だろ?」


「そうだけど…今ははしたくない」


「そう言って三年だぜ。
俺いつまで待つんだよ」


「・・・・・・」


結局雪は黙るんだ。


必ずこうなると黙りだ。


「分かったよ…もうしないから…ごめんな」


僕は立ち上がり自分の部屋に入った。


ベッドに倒れ込み溢れ出しそうな感情をグッと飲み込み、固く瞼を瞑った。


そのまま朝まで起きなかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ