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FREE BIRD

第32章 罪人になる

エレベーターに乗り3Fを押し、ゆっくりとドアが閉まる。


誠さんは私の右手を握った。


二人で上の階ランプだけを眺めていた。


3Fに着きドアが開く。


握っている手を引かれ、私達は部屋へ向かう。


私達はもう後戻りは出来ない。


この時私は誠さんしか頭になかった。


進の事なんて微塵も思い出さなかった。

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