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FREE BIRD

第7章 妻よりも孫

私は知世に電話を掛けた。


待ち歌が流れている間に


「じゃあ、僕は一足先に出るよ」


と進は車のキーを持ちいそいそと家を出て行った。


私は軽く手をあげ見送った。


知世は留守電だった。


「知世?メゾン・ピエールのディナー今夜一緒に食べよう。連絡して」


伝言残して電話を切った。

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